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Claude Code 6倍急伸、JetBrains開発者1万人調査が示す選定の転換点

JetBrainsが2026年4月に公表した開発者1万人超調査で、Claude Codeが9ヶ月で6倍。Copilot 29%・Cursor 18%・Claude Code 18%。選定基準の変化を5軸で読み解く。

この記事でわかること

  • Claude Codeの料金や導入論点が、いまどこまで整理されているか
  • 自分の立場なら、どのプランや導入段階を見ればいいか
  • 次に読むべき関連記事が、料金・使い方・全体像のどこにあるか
Claude Code 6倍急伸、JetBrains開発者1万人調査が示す選定の転換点
目次

「Copilotを契約しているけど、最近Claude Codeが話題ですよね。本当に乗り換えるべきですか」。先週、知り合いの情報システム部長から同じ質問を3回受けました。

答えは「乗り換える前に、選定基準そのものを見直してください」です。

JetBrainsが2026年4月に公表した開発者1万人超の調査で、GitHub Copilotの採用率が29%、Cursorが18%、Claude Codeも18%。この3つの数字が、AIコーディングツール市場のルールチェンジを物語っています。

特にClaude Codeは、2025年4〜6月の約3%から、2026年1月の18%へ。9ヶ月で6倍の急伸です。

ビジネス担当者・AI担当者が今直面しているのは「Copilot1本で本当にいいのか」という問いです。JetBrains調査の数字を、「ツール選定の根拠に使える5軸」へ翻訳します。

この記事で分かること

  • Copilot・Cursor・Claude Codeの最新採用率(開発者1万人超調査)
  • Claude Codeが9ヶ月で6倍急伸した構造的な理由
  • 乗り換え前に確認すべきツール選定5軸
  • 「Copilot継続か切り替えか」の判断フレーム

JetBrains開発者1万人調査が示した3つの数字

AIコーディングツール採用率比較

まず、論点の前提となる事実を整理します。

JetBrains The Research Blog(2026年4月公表)は、1万人を超える開発者を対象に「業務でどのAIコーディングツールを使っているか」を調査しました。サンプル数1万人超は、業界調査として最大級の規模です。

数字の核は3つあります。

1つ目、GitHub Copilotの採用率は29%。世界の開発者の3人に1人弱が業務で使っています。認知度は76%。これは依然として圧倒的な数字です。従業員5,000人超の大企業に絞ると、採用率は40%まで上がります。

2つ目、Claude Codeの採用率は18%。2025年4〜6月時点の約3%から、2025年9月の約12%(前回調査ベース)を経て、2026年1月に18%へ。たった9ヶ月で6倍です。認知度も31%→49%→57%へと、半年で26ポイント上がりました。

3つ目、Cursorの採用率も18%。Claude Codeとほぼ同水準で、Copilotの背中に並んでいます。

数字を一覧にすると、市場の構図はこう変わりました。

  • Copilot 29%:王者だが成長停滞
  • Cursor 18%:プレイヤーとして定着
  • Claude Code 18%:急伸中・差を急速に縮める

「Copilot vs その他」の二元論ではなく「3つが拮抗する三国時代」へ。これがJetBrains調査が示した、最初の事実です。

ここで気になるのが「採用率の伸びは続くのか」という問い。JetBrains自身が「Copilotは認知・採用ともに成長が鈍化した」と分析しています。一方でClaude Codeの伸びは、認知度・採用率・満足度の3指標すべてで上向き。トレンドの方向そのものが、Copilot成長期とは逆転しています。

Claude Codeの「6倍急伸」が起きた本当の理由

Claude Code急伸の3段階構造

「6倍」という数字だけが独り歩きしがちですが、構造を分解すると見え方が変わります。

採用率18%という結果は、3つの段階の積み上げです。

第1段階:認知度31%→57%。半年で26ポイント上がりました。Claude Code自体の知名度が拡大しました。

第2段階:認知者の中での試用率上昇。「聞いたことがある」から「触ってみた」への変換が進みました。

第3段階:試用者の中での定着率。「触った」から「業務で使い続ける」への定着が起きました。

定着が進んだ理由は、CSATとNPSが裏付けています。Claude CodeのCSAT(顧客満足度)は91%、NPS(推奨意向)は54ポイント。JetBrains自身が「いずれも市場最高水準」と評価しています。

CSAT 91%とは、利用者の9割が満足していると答えた状態。NPS 54ポイントは、推奨者と批判者の差が54ポイントあるという意味で、SaaSベンチマークでは「卓越」評価の領域です。

要するに、認知拡大の上に「触って良かった→使い続ける→他人に勧める」の3層が積み重なった結果が「採用率18%・6倍」です。広告施策で押し上げた数字ではない、ということがここに表れています。

僕自身も同じ時期にClaude Codeを評価しました。最初は半信半疑でした。実際に2週間ほど業務で使ってみると、「対話して、コードに反映して、結果を確認する」という3ステップの摩擦が、他のツールより明確に少なかった。この体感が、CSAT 91%という調査結果と一致します。

ベテラン層の支持も特徴的です。僕の周辺のシニア開発者に話を聞くと、「主力はClaude Codeに移した」という声が目立ちます。一方、Copilotは「慣れているから使い続ける」という理由が多い。経験者ほど「最良の個別ツール」に流れているという構図が浮かびます。(著者観察値。JetBrains調査の一次ソースで数値として確認できていないため、現場知見として参考程度にとどめてください

「製品の卓越性 > エコシステム」――選定基準が変わった瞬間

JetBrains自身のコメントが、今回の調査の核心です。

「最高水準のエージェントへの移行は、製品の卓越性がエコシステムよりも重要視されるようになったことを示すものだ。開発者は統合されたスタックではなく、最良の個別ツールに移行している」(JetBrains The Research Blog)。

この一文の含意は重いです。

これまで「Copilotで決まり」だった理由は、シンプルです。GitHubとの統合・Microsoftの法人エコシステム・既存のIDE連携。「他のツールも気になるけど、エコシステムが揃っているCopilotが現実解」というロジックが回っていました。

ところが2026年の調査で、その前提が壊れました。開発者は「個別ツールが優れているなら、エコシステムに縛られずそちらを選ぶ」という行動を取り始めた。ベテラン層ほどClaude Codeに流れているという現場の動きが、それを示しています。(著者観察値)

ビジネス担当者として読み解くべきは、「エコシステムが意思決定の重し」だった時代が終わった、という事実です。

これは選定プロセスへの直接的な影響を生みます。

旧来の選定プロセスでは、こう問いました。「うちのGitHub/Microsoft環境と相性のいいツールは何か」。これは、エコシステムからツールを選ぶ発想です。

これからの選定プロセスは、こう問います。「業務に最も効くツールはどれか。エコシステムとの整合はその後で調整する」。主従が逆転した、ということです。

主従の逆転は、企業の調達ガイドラインや評価基準にそのまま反映されます。「他社事例で多いから」「IT部門の標準だから」というロジックは、もはや選定の十分条件ではありません。

ビジネス担当者が使える「ツール選定5軸」

旧来と新たな選定基準の比較

JetBrains調査の数字を「自社のツール選定基準」に翻訳すると、5つの軸が立ち上がります。

軸1:実利用CSAT(満足度の絶対値)。「使った人が満足しているか」を測る指標です。Claude CodeのCSAT 91%は、利用者9割が満足という意味。社内で評価する際は、PoC(試験導入)期間の利用者満足度を計測しましょう。目安は80%以上。これを下回るなら、定着フェーズで離脱が起きます。

軸2:推奨意向NPS(口コミの増幅力)。「他人に勧めるか」を測る指標です。Claude CodeのNPS 54は、SaaS業界の「卓越」帯。NPSが高いツールは、社内で自然に広がります。逆にNPSが低いツールは、IT部門が旗を振らないと普及しません。導入コストが見かけ以上に高くつきます。

軸3:ベテラン選好率(プロが選ぶ理由)。ベテラン層でのClaude Code支持が高まっているという現場観測(著者観察値)は、「ベテランは何を見ているか」のシグナルです。ベテランは「触り心地・出力品質・トラブル時の挙動」を総合判断しています。意思決定者の周囲のベテラン開発者にヒアリングする価値があります。

軸4:成長カーブ(市場の方向)。Claude Codeの6倍急伸 vs Copilotの成長鈍化。この差は、向こう12〜24ヶ月の市場ポジションを示唆します。今の採用率(瞬間値)だけでなく、伸び率(ベクトル)を見ましょう。伸び率が反転しているツールには、機能の進化速度・コミュニティの厚みでも差が広がります。

軸5:企業規模別採用率(自社の文脈)。Copilotは5,000人超企業で40%採用と、大企業ほど強い。Claude Codeはスタートアップ・中堅企業で伸びている傾向があります。自社の規模・業界での採用実態を、ベンダーに尋ねるか公開事例で確認してください。「うちと近い規模で誰が使っているか」が、社内合意の土台になります。

この5軸は、Excelで1枚のシートにまとめて社内に共有できる粒度です。Copilot・Cursor・Claude Codeの3列で評価し、最も得点が高いものをPoC候補に。これだけで「なんとなくCopilot継続」という意思決定から脱出できます。

ベテラン層の選択が示す、現場の答え合わせ

5軸の中でも、軸3「ベテラン選好率」は深掘りの価値があります。「ベテラン層のClaude Code支持が高い」という現場観測(著者観察値)は、何を意味するのでしょうか。

ベテランは「触り心地」を言語化できる人たちです。新しいツールを触れば、5分で良し悪しを判断できる。その判断は、若手より厳しいことが多いです。なぜなら過去に「過大広告に騙された経験」を山ほど積んでいるから。

その層がClaude Codeを選んでいるという事実は、Claude Codeが「実利の検証に耐えるツール」であることを示しています。

具体的には、3つの要素が効いていると見ています。

1つ目、長文コンテキストの扱い。ベテランは「大規模リポジトリで、過去の文脈を踏まえた提案を出せるか」を重視します。Claude Codeはここで一段優れているとの評価が、現場で広がっています。

2つ目、エージェント的な振る舞い。「タスクを渡すと、複数ファイル・複数ステップを自律的に処理する」挙動が、Cursor・Copilotとの差別化軸になっています。

3つ目、対話の質。プロンプトを工夫しなくても意図を汲み取る精度が高い、というベテランからの口コミが、ナギの周辺でも広がっています。

ここで気をつけたいのが「ベテランが選ぶ=若手にも最適」ではない点です。若手にとっては、Copilotの「補完中心・IDE統合」の摩擦の低さが、依然として価値を持ちます。

つまり、社内のスキル分布によって最適解が割れる可能性がある、ということ。これは選定における重要な分岐点です。

Copilotを切り替えるか、共存するか――判断フロー

AIツール選定5つの評価軸

「Copilotを切り替えるべきか」という問いに、僕の答えは「白黒で決めない」です。

3つの分岐があります。

ケースA:現Copilot契約あり、重要案件で詰まる頻度が週1以上

→ Claude Code併用評価を開始しましょう。3ヶ月のPoCを設定し、5軸の数値を測定。詰まりやすい案件をClaude Codeに振り分け、Copilotは補完用途に残します。両刀使いは2026年の主流オプションです。

ケースB:現Copilot契約あり、詰まる頻度が週1未満

→ 現状維持+四半期再評価。Copilotで業務が回っているなら、切り替えコスト(教育・運用・契約整理)を支払う必然性は薄い。ただし市場トレンドは追ってください。3ヶ月ごとに「ベテラン勢の評価が変わっていないか」を社内ヒアリング。

ケースC:現Copilot契約なし、これから導入検討

→ Claude Code単体評価から入りましょう。エコシステムの慣性がない状態なら、選定基準は「製品の卓越性」一本で良い。CSAT・NPSの数値で判断するのが合理的です。Copilotも比較対象に入れて構いませんが、優先順位はClaude Codeが上です。

判断フローを社内で共有する際は、「3ヶ月後・6ヶ月後の見直し条件」を必ずセットで決めてください。AIコーディングツール市場は、半年で景色が変わります。1回決めて終わりにせず、四半期サイクルで再評価する習慣がROIを最大化します。

切り替えコストの内訳も書いておきます。教育コストは、利用者1人あたり2〜4時間(チュートリアル+業務適応)。運用コストは、IT部門の権限管理・課金管理に各1〜2人日。契約整理は、Copilot解約のリードタイムに依存。この程度の負担なら、「ベテランが詰まる頻度」とのトレードオフで答えは出ます。

今週から始める3アクション

ここまで読んで「やってみるか」と思った方向けに、7日以内に着手できる3アクションを具体化します。

アクション1:5軸スコアシートを作る(90分)

Excelを1枚開いてください。横軸にCopilot・Cursor・Claude Code、縦軸に先ほどの5軸を置きます。各セルに、JetBrains調査の数値と社内ヒアリング結果を入れていく。これだけで「なんとなく」から脱却できます。社内の意思決定会議に持っていけるドキュメントになります。

アクション2:ベテラン3人に15分ヒアリング(45分)

社内のシニア開発者3人に、こう尋ねてください。「最近、新しいAIコーディングツールを試しましたか。どれが業務で使えそうですか」。15分の会話で、自社の文脈に効く判断材料が得られます。彼らの言葉は、調査数値より重みがあります。

ヒアリング内容は議事録に残し、軸3「ベテラン選好率」のセルに反映。これで5軸スコアシートが「自社版」に化けます。

アクション3:Claude Code無料試用を1業務で実行(5日)

Claude Codeの料金プランを確認し、PoC可能なプラン(Proなど)で1業務に絞ってトライアル開始。

ポイントは「全社展開」ではなく「1業務」に絞ること。たとえば「来週のリポジトリ整理」「単発の調査タスク」など、小さく区切ります。5日間使ってみて、CSATを自己採点。「また使いたいか」を10段階で答えてみてください。

Claude Codeの始め方については、別記事で30分の手順を整理しています。インストール・初期設定・最初のコマンドまでこの記事に沿えば、つまずきません。

3アクション合計で、7日以内・延べ8時間以内に完了します。「Copilot継続か、Claude Code併用か、切り替えか」の問いに、自社の答えが出ます。

まとめ:選定の主従が逆転した

ここまでの要点を整理します。

  • JetBrains開発者1万人調査(2026年4月公表)で、Claude Codeの採用率が9ヶ月で約3%→18%、6倍急伸
  • Copilotは29%採用で最大シェアを保つが、成長は鈍化。Cursor・Claude Codeが18%で背中に並ぶ
  • Claude CodeのCSAT 91%・NPS 54(JetBrains調査)と、ベテラン層の高い支持(著者観察値)が、定着の質の高さを示す
  • JetBrains自身が「製品の卓越性 > エコシステム」へ選定基準が転換したと分析
  • ビジネス担当者は「ツール選定5軸(CSAT・NPS・ベテラン選好率・成長カーブ・企業規模別採用率)」で評価可能
  • Copilot切り替えは白黒で決めず、「詰まる頻度」と「エコシステム慣性」で3分岐
  • 今週の3アクション:5軸スコアシート作成・ベテラン3人ヒアリング・Claude Code 1業務トライアル

Claude Code法人導入の最初の30日で扱った導入プロセスや、Claude Code法人導入が「製品」化した話も合わせて読むと、選定の解像度がさらに高まります。

「使う側」と「使われる側」の分岐点は、ツールへの好奇心で決まります。JetBrainsの調査が示したのは、「6倍急伸が起きるほど、現場は既に動いている」という事実です。動いていない間に、差は静かに開きます。

今週、5軸スコアシートを1枚作ってみてください。それが、選定の主従を逆転させる最初の一歩になります。

ナギ
Written byナギAI Practitioner / 経営者の相談役

AIを使いこなせない方は、この先どんどん差がつきます。僕はAIエージェントを毎日動かして、壊して、直して、また動かしてます。そういう泥臭い実践の記録をここに書いてます。理論は他の方にお任せしました。僕は動くものを作ります。朝5時に起きてウォーキングしてからコードを書くのがルーティンです。